2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
尾上縫をモデルにしたミステリである。が、全編、バブル経済の頃の世相がさまざまに描かれていく。当時の様子を振り返りながら、なるほど、こんなことだったか、と今更ながらに、あぶく銭に踊らされた人々の心情を考える。 本書は、フィクションである。だが…
「どうする家康」の最終回、茶々の最期の独白のシーンは凄かった。この俳優さんが、こういう演技ができる人だとは思わなかった。というか、こういう演技をする仕事が来なかっただけだろう。キャスティングした人のファインプレイだと思う。 前半は、茶々の母…
今週のお題「餅」 餅の食べ方っていろいろあるんですかね。 雑煮って日本中にいろんなパターンがあるっていうのは聞きます。 うちは大阪の南部の田舎ですが、京都風の白みそ雑煮です。大根、金時人参、ゴボウ、サトイモ、など具材も決まっています。正直、め…
大人の童話のような読後感だった。 都会の中に隠れるようにある小さな森の奥の小さな喫茶店。 喫茶店はおひとりさま専用だという。 一風変わったマスターが作る、一風変わった料理が、訪れた客の心を癒やす。 複雑な話ではないが、誰もが多かれ少なかれ、共…
うろ覚えなのだが、国語教育の題材が、詩や小説などの文学作品から、契約書などの実用文書に変わるというので、反対する人が元気よく発言しているのをネットで見た気がする。 その後どうなったんだろう。 情緒的には、なんだか寂しいというか色気のない話だ…
縁があって、築地にある包丁屋さんを訪ねた。 人通りが多い中、狭い路地を、人をかき分けるように歩く。 魚屋さんやお寿司屋さんが並ぶ中に、その包丁屋さんはある。 間口が狭くて奥に細長いお店の中は、大柄な外国人観光客でひしめいている。 本来は、本職…
古い腕時計である。実家のたんすの引き出しに放置されていた。亡くなった父親が使っていたものだ。 腕時計に興味はない。Daisoで500円の時計を買って、それで十分だと思っている。 安いものを身に付けるのは、失くしたり、傷をつけたりすることに配慮する必…
帯の文句は 『貌の女性判事と謎多き殺人鬼 恋で終われば、この悲劇は起きなかった』 初読の作家さん。読み方がわからない。いちしずく?ひとしずく? 漫画家とか、ラノベ作家のような名前だけど、重い深いお話です。 哀しい、せつない、そんな感情が喚起され…
設定を、戦後の日本にした時点で、勝ってます。 ゴジラのビジュアル、怖いです。 シン・ゴジラ のゴジラは、かっこいい、という印象でしたが 今回のは怖いです。 なんかもう、何かのメタファーとかではなく、ただのケモノでした。 キャスティング、少しマッ…