時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

ママチャリのバンドブレーキのキーキー音を重曹で治した経緯

 何年か前に、子供が乗っていた自転車のバンドブレーキのキーキー音に対して、ブレーキドラムに歯磨き粉を付けることで音を軽減させた、という経験をしている。
 なので、今般、通勤用にホームセンターで買った格安のママチャリが、2ヶ月程度して少しキーキー音がしだしたので、早めに対処すべく、竹串の先っちょに歯磨き粉をべっとりつけてドラムにこすりつけた。
 そのまま通勤のために駅まで向かい駐輪場に停め、その日の夜、駅から帰宅しようと自転車に乗ると、キーキー音どころではなく、ギャーとかギギーのような聞いたことがない大きな音が鳴る。それも、ブレーキレバーをそっと握っただけでギャーと鳴く。ためしに、強く握ってみると、ギャーとは別に、キーっという高音も混じり、もう「何の騒ぎですか?」というくらいの騒音だ。加えて、夜なので、ダイナモライトの回転音がそこに加わる。
このダイナモライトが、買ったときから、異様に音が大きい。
 これだけ騒音をまき散らしていたら路上で目立つので、歩行者との接触等の事故を起こす率は低くなるかも、とは思うのだが…。

 とりあえず、ブレーキの音だけは、原因が歯磨き粉だということははっきりしているので、せめて歯磨き粉を付ける前程度には戻したい。
 見ると、ドラムとバンドの周辺に歯磨き粉がこびりついているのが見える。歯磨き粉を付け過ぎたということなのか。付けた歯磨き粉が均一になるように、付けた直後に、走りながらゆるくブレーキをかけたりしたのだが、それが効いてなかったのか。ムラになってこびりついてしまったのだと想像した。
 
 こびりついているのなら、とウェットティッシュを割りばしで挟んでドラム表面を拭いてみることにした。しかし、交差しているスポークの隙間から割りばしを使って作業するのはなかなかはかどらないし、うっかりするとチェーンに指が触れて真っ黒な油で手が汚れる。
 良いのか悪いのかわからないが、最後はウェットティッシュを水に浸して、水で歯磨き粉を溶かすイメージで洗ってみた。その後すぐに自転車を走らせたが、しばらくは音鳴りもなく、ブレーキもやや滑りはするが効いている。成功したかな、と思ったが、しばらく走って水気がなくなってくると、元のギーギー音が鳴るようになった。大失敗である。

 で、またネットを検索したりして、錆取り剤を使うのも有効と知った。というか、そういうものがなければ歯磨き粉でもいいよ、という順番なので、錆取り剤があればそちらを先に試すべき、なんだろう。錆取り剤は、ずいぶん前に、たしかダイソーで買ってあったはず。さらに調べていくと重曹を使った例も出てきた。そこで、重曹を水で溶いてペースト状にしたものを、古い歯ブラシにつけて、ドラムを回しながら、少しづつつけていった。その後は、ふたたび、ゆるくブレーキをかけながら走らせてみたり、急ブレーキをかけてみたり、を繰り返した。音は軽くブレーキをかけたくらいでは鳴らず、ブレーキレバーを深く握りこんだ時に、キーっと鳴く。この鳴き方は、歯磨き粉をつけすぎる前の状態に近い。そのまま一晩。翌朝、通勤時に乗った時には、キーキー音は昨日の状態のまま維持されていた。ブレーキレバーを軽く握るくらいでは音は出ない。強く握るとキーっと鳴る。ひとまず、付け過ぎた歯磨き粉は除去されたようだ。
 重曹は、清掃用として100均でも売ってるので手軽に手に入る。これからは重曹を使おうと思う。