時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

映画 ゴジラ-1.0

設定を、戦後の日本にした時点で、勝ってます。

ゴジラのビジュアル、怖いです。

シン・ゴジラ のゴジラは、かっこいい、という印象でしたが

今回のは怖いです。

なんかもう、何かのメタファーとかではなく、ただのケモノでした。

キャスティング、少しマッチしてない人がいる気もしました。

「3丁目の夕日」の監督さんです。

戦後のぼろぼろの日本を見事に描いていました。

が、事務所的にNGなのか、ホームレスレベルの暮らしぶりなのに、アップになったら襟が白い、とか、怪我をして包帯撒かれて命からがら逃げこんできたはずなのに包帯が白い、とか。

そこいらも、もっとリアルに、たとえば、きれいな俳優さんをきれいに見せるよりも、きれいな俳優さんこそ、常に垢じみてホームレスかのような、また怪我をしたなら生々しい傷を見せるなり感じさせるなりした方が、説得性が高まるように思いました。

せっかくなので、「映画的には、まぁ、そうするよね。そうなるよね」という文法的なシーンで、えぐく裏切って欲しかったなぁ。そうしたら、より印象に残る映画になったでしょう。

というあたりは些細なところで、RRRに続いて、最後まで気を緩めることなく、集中して鑑賞しました。

いいと思います。