時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 回想法6 深作欣二と原田美枝子と大部屋の哀歌

かれこれ35年も前のことだ。いよいよ残り少なくなってきた京都での学生生活をどんな風に過ごそうかと考えつつ、卒業旅行の資金もためなければ、ということで、「記憶に残る珍しいバイトをして小遣い稼ぎもしよう」と欲張った計画を立てた。 当時は、ネットも…

あぁ、貧乏性…。

コートがいらなくなった直後の春先に着るテーラードジャケットが1枚欲しいな、と前から思っていたのだが、先日、若い人向けのカジュアル衣料のチェーン店で見つけたジャケットは、値札に何枚もシールが貼られていた。順番に追っていくと、元が14800円、次に6…

読書メモ 「廃墟の白墨」遠田潤子著 光文社 2019年9月

新聞の書評で見かけた。まったく知らない作家だった。 読んでみて、これは面白かった。ハラハラドキドキのミステリーとか、そういうのではなく、静かな読書感である。設定そのものが、非日常的でファンタジー感もある。が、ファンタジーという語感から想像さ…

吉野家の牛丼と王将の餃子

私は学生時代、大学の校門前で配布されていた冊子型の「王将の餃子無料券」にずいぶん助けられましたよ。当時の京都の大学生は皆そうではないかな。それにしても太っ腹に配っていたなぁ。 おかげで今でも「王将の餃子」は、定期的に、無性に食べたくなります…

読書メモ LINEマンガで韓国のマンガを読んで思う。「鉄槌教師」

たまたまなのか、こういう傾向のマンガが多いのか。 読んだのは、荒廃した高校のいじめの話で、出てくる悪い奴が、いじめというような陰湿なものではなく、ただの粗暴犯で、たとえば銃器を持ったロシア兵が、武器を持たない一般のウクライナ人を虐殺するかの…

読書メモ 「女帝 小池百合子」石井妙子著 文芸春秋 2020年5月 

この本が書店で平積みになっていたのは覚えている。先日ブックオフで300円で売られているのを見た。 内容は、これはとんでもなく興味深いルポルタージュだった。綿密な取材の跡が見え、いわゆるタレント本や暴露本のような類ではない。 読む限り、さもありな…

回想法5 忠臣蔵と、どこかのお城と、馬の尻尾のワルツ

かれこれ35年も前のことだ。いよいよ残り少なくなってきた京都での学生生活をどんな風に過ごそうかと考えつつ、卒業旅行の資金もためなければ、ということで、「記憶に残る珍しいバイトをして小遣い稼ぎもしよう」と欲張った計画を立てた。 当時は、ネットも…