時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

ジャニーズ事務所に応募した話

 我が子息は長年体操をやっていて、小柄だが、宙返りやアクロバットもできる。
見てくれは美男子ではないが、愛嬌のある顔をしている。と親は思っている。
その彼も、体操部のない高校に入学することになり、引退を余儀なくされた。
 なんとなく寂しそうなので、「バク転できたら、有利かもしれん」「売れたらその縁で、推しに会えるかも!」とジャニーズ事務所に応募することにした。本人には黙って写真をとって、ネットで見つけた履歴書で応募した。

 よくアイドルさんが、身内の者が勝手にオーディションに応募したのがきっかけ、とかいうので、そんなものは嘘だとわかっているが、こちらは本当にやってみようということになったのだ。我が家の女子部がアラシックなので、完全な悪ノリである。

 この話、女子部は無邪気に進めていて、こちらは微笑んで見守っている、という体だったのだが、万が一、うっかり合格して合宿所に入ることになったら、たいへんなことになるんじゃないか、と内心はかなりもやもやしていた。

 結果、そんな心配もむなしくジャニーズ事務所からは一切の連絡はなく、無事に不合格。彼は田舎の普通の高校生になった。

 で、私がなんでそんな心配をしたのか。芸能界に知り合いがいるわけでもなく、マスコミ業界に縁があるわけでもなく、趣味的にアイドルや芸能に通じているわけでもないのであるが、ジャニーズってそんなとこでしょ、と思っていた。

 美少年好きのジャニーさんが好みの美少年を集めて寵愛し、トレーニングしてエンタメの世界に送り出しているんだと普通に思っていた。なぜだか知らないが、それこそニッポンのジョーシキみたいなレベルで。

 ジャニーさんがいなくなって、事務所が普通の性癖の人だけになれば、美少年集めのカンは鈍ってくるかもしれないが、被害は出ないように思うけど…。

 とはいえ、国際的な問題になってしまえば、スポンサーが離れるのは仕方がない。彼らは商品を売るためにタレントを使っているのだから、逆効果の可能性があれば使わない。

 帝国が崩壊して、テレビ、特にCMから干されて、スターの起用とのバーターで無名の若手が登用される機会も激減するんだろうし、これから、ってタイミングのタレントさんには残念なことだろう。

 次は、タレントを使う側の膿も露になってくるのかもしれない。