時速20キロの風

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ウクレレやるなら、ウクレレyoutuberガズのガズレレで

 ギターは、Fのコードで早々に挫折した。だから今回も、ダメだったら、玄関先の花瓶の横当たりに置物として飾っておこう。ちょうどいいサイズだし、楽器が飾ってあるというのもしゃれてるだろう。

 その程度の低い志で、古道具屋で新古品2500円という格安のウクレレを手に入れた。

 教本しかなかった昔と違って、今はyoutubeがある。ウクレレを教えてくれる動画もたくさんあがっている。

 その中で、これだ!と思ったのが、ガズ氏が配信しているガズレレというサイトである。とにかくわかりやすい。素人のこと、楽器を知らない、上手くできない人のことを良く知っている。さらに、元の楽譜に沿わず、使うコードを押さえやすい基本的なコードに絞り、それを駆使して曲を構成している。

 だから、中には、この部分でこのコードは違うな、というものもある。しかしガズ氏は意に介さない。弾きながら、身体を揺すって、大きな声で歌って、とにかく音楽を楽しもう!というのだ。たしかに、演奏家を目指しているわけではない。お金を取って他人に聞かせるつもりもない。自分が楽しめればいいのだ。曲の途中でちょっとくらい違うコードを弾いたって、大声で歌い飛ばせばなんてことない。サビに入るときのコード進行が決まれば、もう気分は「ウクレレを弾ける人」だ。超自己満足型のミュージシャンの誕生までに、それほど時間はかからない。

 もちろん、さらに欲が出れば、本格的に練習し、原曲の楽譜を手に入れ、複雑なコードを駆使して、聞かせることができる演奏を目指せばよいのである。

 ガズ氏は、元々プロのバンドマンだったが、突然白血病を患い生死を彷徨った。その時に、音楽に救われ、音楽を楽しめる人を増やしたい、と思い立ったようだ。

 ガズ氏の教え方は、教科書的には邪道で、なんちゃってに過ぎないのかもしれないが、先述の通り、安いウクレレでいいので、まずは気楽にガチャガチャかき鳴らして、歌って踊って楽しもう、まずはそこから!というコンセプトのおかげで、私も、好きな曲をなんちゃってコードでがちゃがちゃやって楽しんでいる。そうなると、毎日ウクレレに触りたくなる。家人に不評なのでのべつ幕なしにかき鳴らしはできないが、それでも許容されそうなわずかなタイミングがあれば、5分でもさわっている。音を出せない時は、左手でコードだけ抑えている。そのことは、楽しみであって、ぜんぜん努力とか苦労ではない。

 なんちゃってコードでは飽き足らず、本格的に~とはならないと思うが、まだしばらくは置物にならずに音を出し続けられそうである。

 ちなみにウクレレには3000円程度で売られているものも多いが、ガズ氏は動画の中で、そういう安物を買って、チューニングして弾いてみたりもしている。

 元々プロのミュージシャンなのだから、もしかして、病気になる前だと、こういう発想には批判的だったかもしれないが、とにかく、敷居を下げて下げて下げて、まずは誰でもいつでも音楽を楽しむことを推奨する姿勢は一貫している。

 ちなみにギターで挫折したFコードは、ウクレレではクリアできる。なかり誰にでもならせるだろう。また、ウクレレで弾けるのはハワイアンだけではない。昭和歌謡からアニソンまで、ガズ氏がyoutubeにあらゆる種類のレッスン動画を上げてくれている。

 

ガズレレのホームページはこちら

https://gazzlele.com/