時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

夏至なので、地下鉄をやめて、南海電車で帰った。

 夏至である。1年で一番日が長い。なので、会社帰りは、いつもの地下鉄をやめて、地上を走る電車に乗った。定期券が使えないので、330円ほどの無駄な出費になるが、19時近くになっても日が落ちない街の様子を、車窓から眺めながら、ほんのひとときの疑似旅を楽しむ。冬のように真っ暗なら、地下鉄でも変わりはないが、これからしばらくはたまに南海電車に乗って帰るのもいいかもしれない。

 ちなみに、南海電車は難解なところがあって、泉北高速鉄道の終点まで、準急で30分強の距離に、専用の黄金の車両を導入して、有料特急を走らせている。しかも、現在では、特急車両として、関西空港直通特急としてデビューした鉄人28号のような風貌の、ラピート号の車両を走らせているのだ。最寄り駅のホームにラピートが入線したときはさすがに驚いて、撮り鉄でもないのに、思わず写真を撮った。

 次回、ちょっと気分がいい日の夕方に、500円の特急料金を払ってラピートに乗れば、30分の通勤電車が、優雅な特急列車の疑似旅になるだろう。なんせこの特急は、いつ見てもガラガラに空いているので、広々と余裕いっぱいで過ごせる。贅沢だ。

 そんなことを考えながら、まだまだ明るい車窓を眺めている。

 そして昔聞いたこんなことばを思い出した。

 

 くれそうで、くれないのは、金持ちの親戚と夏の夕暮れ