時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

バカッターと回転寿司屋さんの話、から、ついついだらだらと。

 昨今、外食と言えば回転寿司だったのだが、報道を見て以来、うっげー、と気色悪くて行く気がしない。当面、行かないだろうな。わざわざ行かないわ。ごめんね回転寿司屋さん。あなたたちは何も悪くない。

 もちろん非はバカッターにある。てか、そこにしかない。回転寿司屋さんは100%被害者だ。回転寿司に限らず、各種飲食店に限らず、とにかく、この手の頭の悪い迷惑行為を「仲間内のいたづらのつもりでした」「悪ふざけが過ぎちゃった、ごめんね、もう2度としません」で済ませてはいけない。済ませたら何度もやる。模倣するやつもたくさん出てくる。厳罰が必要だ。裁判して損害賠償を勝ち取っても、どうせ個人や一家では払えないだろうから、開き直られたら泣き寝入りかもしれないが、それでもとことん裁判やって、延々と裁判やって、死ぬまで裁判やって、裁判費用だけで破産させてしまえばいいと思う。本音でいうと、企業側も個人相手に賠償金など期待していないし、生産性のない裁判事務を延々やってたくはないだろうけど、ここは損得ではなく、店や業界を守るために、やっつけないといけない。

 被害者側は企業だから、裁判担当の職員もいくらでも代わりがいるし、何年かかっても、何千万かかっても平気だろうが、バカッターの方は個人だから、本人が延々裁判に関わらなくてはならない。アーこりゃ大変だ。学校も就職もパー。家族にも類が及んで、一家離散だわ。

 

 その上で、回転寿司を愛するお客としてのリスクをいうなら、「昨今、店に、あまりにも店員が少ない」。ぶっちゃけ、コロナをいいわけに、レジは無人になり、フロアにも店員の姿はほとんど見かけない。そうやって人件費を抑制して、安い値段を維持してくれているんだろうけれど。

 バカッターの事件、店内に店員がうろうろしていたら、果たしてその目を盗んででもやっただろうか。他人の目がないからやすやすとできたのではないか。ちょっと「日本人のおとなしさ」や「お店側ではなく、『世間様の目』、による監視」に甘えすぎたのではないか。

 そういうとお店の方は、ケチで雇わないんじゃない。募集してもこないんだ、とおっしゃるだろうか。なんで人が集まらないのか。それは、その時給では食っていけないからではないか。学生さんの小遣い稼ぎならまだしも、その仕事でせめて人一人食っていけるなら、成り手はいくらもいるだろうし、生業となった仕事に責任感や誇りを感じて精一杯働く人も出てくるだろう。

 そうしたら回転寿司は最低で150円、レギュラーで250円、上ネタなら350円くらいになるがそれでも来てくれるのか、と企業は言うだろうか。そういう価格帯や、もっと高い価格帯の回転寿司もある。どうだろう。そうなったら行かないかもしれない。寿司は、スーパーで買ってきて食べるもの、回転寿司は、ちょっと気分のいいハレの日に行くもの、になるかもしれない。

 お店にもリスクはあるが、安全のためには、そのリスクを客側も「価格」として負わなければならない。そういうものなのかもしれない。

 

 いらづらされても、そもそも店員がいなくて、放置されているから、頭の悪いおっさんの唾がべたべた塗られてるかもしれない寿司を100円で食うか、300円払って、そのリスクが少なそうな店で寿司を食うか。そんな選択になるのだろうか。

 100円の寿司屋に行く客と、行かない客の間にあるのは、経済格差だけになってしまう。それもなんだかモヤモヤする。

 

 そもそも、ブルーカラーを非正規にして最低賃金で使い捨てできる制度は、日本人が熱狂して投票した小泉総理が竹中と組んでやったことだ。当時の日本人は熱狂して投票した。そしてそのご子息もまだ「総理候補」として人気がある、という。

レジ袋を、レジでもらわず、100均で買うようになっただけで、捨てられるレジ袋の総数は変わってないようにも思うが。

 

 結局はここなのかもしれない。衆愚政治とでもいうのだろうか。一億総中流といわれた時代は、レールに乗っておけば、よほどのことがなければ安全に次の駅に行けたのだ。金持ち喧嘩せず、のたとえの通り、多くの人は、揉め事を起こさなければ平穏に暮らせた。だから「政治家なんて誰がやっても一緒でしょ。変わらねえよ」といいながら、選挙は芸能時の人気投票のノリで、ワイドショーの雰囲気で決めてしまう。ならまだいい方でそもそもまったく関心がない。

 その裏で、韓国のカルト教団が、せっせと選挙応援をして、自民党を牛耳っていた。さすがにこれには驚いた。これを長年追っているジャーナリストが居たことも知らなかった。人一人殺されて、世間がびっくりして騒いで、それでようやくここまで見えてきたのだ。

 

 政治の世界は2世が多い。つまりは後を継がせたいほど「おいしい稼業」なんだろう。私なんざ、自分がいる会社に、ぜひ来い!と息子には言わない。こういう会社・業界にはこういう苦労があるからおすすめしない。違う業界で仕事を探せ、と実際にそういった。零細企業の経営だって命がけなのだ。本来、国の経営を託された政治家という仕事が、引き継がせたいほど楽でおいしい仕事なわけがない。と思う。外遊について行って、お仲間にお土産を買って回る、みたいなことが「政治」ならそうでもないんだろうけど。