時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

おうち時間は、とりあえずネットで。でも何もかもつまらない。

今週のお題「おうち時間2021」

 見逃していたり、ちょっと気になっていたテレビドラマをTverで。いつでも見れて便利なのはもちろん、リアルタイムに見るよりもCMが短いとか、字幕が出るとか、付加サービスがあったりする。GYAO!は映画の配信があるので定期的にチェックする。映画となると2時間になるので、テレビドラマよりは時間と体力が必要になる。はずれを引きたくないので、興味を持った映画は別途検索して評判を確かめる。映画の口コミはどうもマニアからの辛辣なものが多い。なんとなくひるんで、別の映画を探して、また口コミを検索する。そんなことをしているうちに2時間くらいあっという間に過ぎてしまう。これなら1本見れたなぁ、と思って苦笑いする。

 昨年は、緊急事態宣言も全国一斉だったから、Stay Homeを応援する目的で、演劇や映画やコンサートの動画がyoutubeで配信されたりしていたが、今回は緊急事態宣言が出されている都市が限られているためか、そういうケアも特になさそうだ。大阪は大きい店やショッピングモールはほとんど閉まっていて、不便なのは昨年と同じなのに。

 「コロナ禍ですが、こんな風におうち時間を楽しんでいます!」という前向きな時間の使い方をアピールしたいけど、実際はどうなんだろう。いろいろ不便だし、これという楽しみもない。言い古された言葉だが、旅行は計画しているときが一番楽しい。その計画をすること自体が無意味になっているこの時期に楽しみは見いだせない。とにかく何をするのも面倒くさい。たまっている本やDVDをまとめて見るとか、若いころ断念したギターに再挑戦するとか、まとまった文章を書いてみるとか、いやいや、こんな時にこそ居合の稽古などすればよいのだが、先が見通せないなかでは、何をやってもつまらない。上手くいく気が沸いてこない。こういうのを、昨今あまり使っている人を知らないが「くさくさする」というのだろうが、まさにいま、くさくさしている。

 コロナのおうち時間。無理に前向きにとらえなくてもいいんじゃないか。つまらないし、面白くないし、不安だ。仕事によっては、家にいればいるだけ生活が立ち行かなくなる人だって大勢いる。

気持ちや暮らしに余裕があれば、他人がやってるスポーツに夢だの勇気だのもらえるのかもしれないが、生活がままならなくなって、切羽詰まってきた中で、スポーツ見て「夢をありがとう」とかいえるんだろうか。言える人だけを見て政治を行えば、その方が儲かるのだろうか。

 感染対策は必須だ。最優先してやるべきだ。だが、やむを得ず、嫌々で、言っていく相手もわからないやり場のない怒りと不安と恐怖を抱えながらやるのが普通の人の反応ではないか。人として当たり前の反応ではないか。

 などと文章に書いたりすることが、多少の気晴らしにはなっていると、ここまで書いてきて気がついた。だからどうということはないのだけれど。