時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

剣道と居合道、双方で八段取得。全国でたった3人

 全日本剣道連盟での話である。ネットのニュースサイトに掲載されていた。こういう話題がニュースになるのかぁ、というのが正直な感想だ。剣道はともかく居合道のようなマイナーなものをニュースにしていただいて。しかも300件を超えるコメントがついている。皆さん、関心があるのだろうか。

 コメントを読んでいると、剣道や居合の経験者というよりは、武道や武術という単語に反応した方が、それに対するそれぞれの持論を語っているような印象だ。

 もちろん、個人の意見や感想を書く場所なので、何を書いてもいい。

 さまざまなコメントを読んで思ったのは、SNSも同様なのだろうが、誰でも何でも書いていいだけに、書かれていることの真偽の幅はものすごく広い。というより、ほとんどがニュースの字面を見て沸き起こった個人的な感情が書かれている気がする。

 的外れに貶しているコメントや、これもやや的外れに過剰に賞賛しているものまで、またそれらコメントへのコメントも。

 なので、これについてのコメントを読むと、ちょっとかじったことがある程度だけど、多少は知っているので、自分なりにコメントにジャッジができて、普段めったに感じない優越感みたいなものを味わってしまった。

 その感情のままに、このやりとりに参加してしまうと、またそれに異論が出てきて、それに、むきになって言い返したら、また違う角度から矢が飛んできて…。

 

 全剣連の八段の審査で金銭を要求されたという件は2018年にニュースになった。それを経て、今回の件がニュースとなったのだから、昇段に関する悪しき慣習は正されたのだろう。

 当方も、某連盟を辞して、段位称号とは縁のないところでゆるーく継続していて、居合については、他者から趣味は何かと聞かれても言うことはないが、勝ち負けがはっきり目に見える競技と違って、目に見えないものを目標にせざるを得ない道に精進し続けるのは、なかなかできることではない。それだけで素直に頭が下がる。

 

本年もよろしくお願い申し上げます。