これもアマプラで読める小説である。タイトルママの内容で、タイトルママに話は進むのだが、わかっていてもやられてしまう。心の乱れはあるものの、特段哲学的にややこしい死生観を語るわけでもなく、「君の膵臓を食べたい」の世界に近い気がする。
スマホで読んだけど、通勤電車の中ですらすらと読める。ダウンロードできるので、ネット環境やデータ使用量も気にしなくていい。なんせ荷物にならない。なんで電子ブックは流行らないんだ?流行ってるのか?
それにしても文芸社って自費出版で有名で、自費出版といえば、百田尚樹の「夢を売る男」がその世界を赤裸々に、露悪的に、でも現実を知る人にとっては、それでもまだ遠慮してるというかもしれないが、そんくらいリアルに書き上げていて白眉なのだが、この本の刊行までのいきさつはどうなのだろう。
そこいらはいいのだが、この本を読んで一番驚くのが、著者のプロフィールなのだが、何も知らずに読めて幸運だった。
映画化されるそうである。なかなか演技力が問われるのではないか。「君の膵臓を食べたい」のようにアニメ化もされるかもしれない。いまや、アニメの方が複雑な心情を表現するには適しているかもしれないな。などと思った。