時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

100均 ダイソーの500円 腕時計 3本まとめて使ってみた

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 ちょっと前の話になるが、カシオの1000円の腕時計が「チープカシオ」とか呼ばれて話題になったころ、ダイソーではさらに上を行く500円の腕時計が売られていた。とはいえ、100均での500円商品だから、「目が飛び出るほど高い」のだ。店の中では。

 しかも、デザインが豊富で、「なんで500円?」という疑問すら沸く。沸いたついでに買ってみた。

 

左から。

ミリタリー。もともとモスグリーンのバンドがついていたが、ダイソーに色違いのバンドが売ってたので交換してみた。バンドのつけ方がいたってシンプルなので交換はとても簡単。

この時計、竜頭を引き出して、針を合わせるのだが、その感触が軽い。おもちゃの時計みたいで不安になるけど、ちゃんと動くから大丈夫。全身プラスチックでなんとなく雨にも強そうなので、チャリ散歩の時に使っている。

 

真ん中。ブロンズに輝くベルトは金属で、細かいメッシュになっていてフィット感がいい。同じメッシュベルトを使っているCROSSの時計とくらべると、軽くてやや頼りなさはあるが、特に遜色はない。ただし剥げてきます。肌に直接触れるベルトの裏側は地の色である銀色になっていて、それがじわっと表に滲んで微妙な色合いになっている。盤面は黒字にマーブル。時計本体の金属部分のブロンズは剥げる様子はない。肌に触れず、剥げてない部分と比較すると、きらきらのブロンズがいぶし銀になった感がある。

 

右のは、白地のマーブル。白いバンド。針とボディは上品に輝く金色。これが見た目がもっともおしゃれで、レディースだけどサイズ的にはメンズでも大丈夫。飲みに行ったときに同席者が「ええ時計してるなぁ」といってきた一品。こちらはバンドがすぐにダメになった。表と裏が剝がれてきたのだ。もちろん、常備しているダイソーのボンドで応急処置をする。個体差なのか、このシリーズにありがちなのかはわからない。

 

 と微妙に残念なところがそれぞれあるのだが、そこは500円なので。腕時計には、時間がわかればいい、という程度にしか興味がないので、チープ時計の着替えを楽しんでいる。

 電池交換も、裏ブタを、これもダイソーに売ってる精密ドライバで簡単に開けられて、ダイソーで売ってるボタン電池を入れればOK。もちろん、電池が切れるころには、バンドがダメになってるだろうから、買い替え時期だろう。

 そもそも高くていいものを持つと、汚したり無くしたりするのを気にして落ち着かない。結果、しまい込んで使わない。なので、どうなっても諦めがつく値段のものを持ってる方が楽だ、という、わからない人には絶対にわからないらしい、生来の貧乏性なのである。なので剥げても腹も立たない。そらそうよ、と思うだけである。家族からは、典型的な安物買いの銭失い、だとか、いいものを吟味して一つ買って長く使う方がかっこいいのに、とかいわれるのだが。

 性分というものは、どうにもならないものである。

 

 大昔に、バンコクの路上で、現地のうさんくさいおっさんから「見ろ。カルチェだ。だが心配するな。中身は日本製だ」といわれ、土産話のネタに、と思って日本円で1000円くらいまで値切って買った腕時計は、盤面をよく見たらCartierのロゴの横に指紋がついていて、制作時の手作業の苦労がしのばれるのだが、「バッタもん作るんやったら最後まできちっと作らんかい」と思った記憶がある。こちらも全身剥げちょろけているが、いまだにしっかり動いている。30年経つのに。

 さすが日本製だ。あっぱれニッポン!