このバンドブレーキ、安い自転車に搭載されているようです。
自転車は、さまざまな部品を寄せ集めて組み立てられているので、安い自転車には安い部品が使われているんです。そういうことを知らないと、見た目の形や色だけで選んでしまいがちになります。部品の説明までしてくれる自転車屋さんも知りませんし。
うちの場合は、子どもが小さいときに買った24インチの自転車のブレーキが、怪鳥音を響かせるのです。むかしの特撮ドラマで、謎の森の奥深くに分け入っていくとキー、キー、と不気味な声が聞こえてきます。あれです。とても自転車の音とは思えない。
この自転車、まだ現役で、もう少しがんばってもらいたいのですが、道行く誰もが振り返るこの音だけはなんとかしたい。
で、ネット検索で見つけた「ドラムに歯磨き粉を塗る」という方法を試してみました。
バンドブレーキは後輪についたドラムにベルトが巻き付くことでブレーキを効かせる構造。ドラムとベルトの接点が汚れたり、摩耗したりしてキーキーいうようなので、そこに研磨剤(家にあるもの、ということで歯磨き粉)をつけて、ざらざらにして音鳴りを防ぐのです。後輪のハブのあたりをよく見ると、ドラムとバンドが見えますので、細長い棒(楊枝や串)で、ドラムに歯磨き粉をつけ、車輪をゆっくり回しながら、そっとブレーキをかけ、磨いていきます。
これだけで音鳴りが止まります。
長持ちはしませんから、応急処置ですが、乗るのも嫌になるくらいひどいようならお試しを。