先に、「このドラマはファンタジーだ」と感想を書いたが、どうも視聴率が振るわないらしく、たまたま目にした批評によると、善人しか出てこない、という設定はいいのだが、特に3人の弟の善人っぷりにリアリティがない、と、話題になった「私の家政夫ナギサさん」を引き合いに出して論じている。
まぁ、そうかもしれない。「わたナギ」も毎週観ていて楽しんだし、確かに、登場人物はそれぞれ、家庭や私生活に、そこいらにもありそうな悩みを抱えていた。それと比べれば、「姉恋」の方はリアリティがない。だからこその「ファンタジー」なんだというのが私の感想なのだった。
確かに3人の弟は出来すぎている。すべての人が、安達桃子(有村架純)を認め応援しているという世界で、観客の誰が桃子に感情移入できるのか。ないない、ありえへん、というのが正解だと思う。そやからファンタジーなんやって。観ている途中で、なんかにこにこしている自分に気づいて「あ、にやけてるわ」と思いながら、小難しい顔を作って続きを観る。
そんな時間があってもええやん、と思う。が、そう思う人が少ないから視聴率7%なんかな。
いや、違うな。ええおっさんが何にやにやしながらこんなん観とんねん、と思われたら嫌やから、一人こっそりTverで観てるんやと思う。有村架純さんも、しもぶくれの輪郭があらわになる髪形をあえて多用して、普通の一生懸命なだけの女子、を演じているんだと思う。twitterでエラがどうしたこうしたって書かれてるのを見たことがあるが、どうどうとエラをさらしていてえらい。
ちなみに、全く関係ないのだが、NHKの連続テレビ小説「おちょやん」で子役の女の子が、南河内の貧乏な家の子の設定で、トータス松本演じるめっちゃあかんおとんに「あほんだら、ぼけ」とかいうのがめっちゃ面白くてかわいい。もう、出ないのかな。NHKやけどなぜかTverで限定配信やってるようだ。