時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

カナダから見た日本。カナダ在住日本人との雑談から。

カナダ在住で、一時帰国している日本人の知人とおしゃべりしました。

カナダと日本のマスコミのありようにちょっと驚かされました。


たとえば、ロシアとウクライナ

カナダでは、どっちもどっち、という見解で、遠巻きに見ている感じだとか。

「なぜ日本は、戦争で国が払えなくなったウクライナ人の年金を肩代わりしたりするんだ?」と不思議がられているそうです。

カナダは割と親日的らしいんですが「なんで日本は中国なんかにあんなに遠慮するんだ?」というものよく言われるようです。

ところで、カナダでは報道の際、キャスターのスタンスが字幕で明示されるんだそうです。

中国よりだとかヨーロッパ、アメリカ、日本びいきだとか。

なので、視聴している側も、キャスターがどういうスタンスで話しているのか、がわかるようになっているのだそうです。これは、テレビ局単位、番組単位ではなく、キャスター単位だということです。

トランプさんが中国とカナダに関税かけると言ってることに関しては、カナダに水源があったり、電力を供給していたり、でカナダ側はやるならやってみ、という感じだそうです。

後は中国、

どこかの市で中国系の市長が誕生したら、チャイナタウンにばかりお金かけて良くするので他の市民からブーイング食らっているそうですが、それをするために市長になったので意に介さないのだとか。選挙自体も日本なら公職選挙法でパクられるようなことも横行しているそうです。

そもそも明確な戸籍制度がないので、誰でも投票所に行って投票できるんだ、とかいってました。アメリカもそんな具合で、日本人の感覚だと、「違法選挙だとか騒いでるけどそんなに簡単に違法投票なんてできないだろう」と思うけど、実は住民名簿もいいかげんなので、やろうと思えばいくらでもできるんだとか。町によっては、街角のポスターに通りすがりにシールを貼っていく、みたいな投票の仕方もあるのだそうで。

知人は、日本の戸籍制度は他国にないすばらしいものなので日本人はそれを自覚して維持した方がいい、といってました。

今の、選択的夫婦別姓とかの制度は、そこを入り口にしてやがて戸籍制度をなくすのが目的で、なぜなくしたいかというと、中国人が「日本人」として居座るためだ、ということです。

こういうのは、いわゆる「ネトウヨ」がSNSで飛ばしている極端に偏った見解だと思ってましたが、カナダでは普通の理解なんだとか。

ちなみに、この知人は、特段、政治活動をしているような人ではなく、そういうのとはまったく無縁に暮らしていたごく普通の方です。日本にいるときはこんな話はしたことなかったし、本人も知らなかったようですが、カナダで暮らしてはじめて知ったことのようです。

あと最近のテレビのニュースで、マンションのエレベータ内で排尿する女性の防犯カメラ映像が放映されて話題になったのだとか。何かの嫌がらせとか泥酔していたとかかな、と思って聞いてみると、したくなったからした、普通のことだと。

カナダで暮らし始めた頃、中国系の若い女性が、道端でいきなりしゃがんで排尿するからびっくりした、といってました。

そもそもカナダでは公衆トイレがほとんどないそうで、駅にもないのだそうです。
公園に行くと、工事現場の簡易トイレのようなものが置かれているがそれくらいで、外出時はトイレのある場所を把握しておいて、早め早めに計画的にトイレを使っていかないと困ることになるのだと。

中国系の方の排泄習慣については、文化かも、という見解です。
知人に言わせると、チャイナドレスの深いスリットは、さっとしゃがんだ時に前と後ろを目隠してきるようにそうなってるのだそうです。そういえば、昔、フランスでは庭で排泄をしていたので、貴婦人がはくスカートは下の方が広く膨らんでいて、しゃがんだ時の目隠しになった、ということですが、それと同じ事情、と思えば、さもありなん、と思います。

ということで、とめどない雑談をしまして、あくまでもお茶の席での雑談ということで聞き流していただければいいんですが、結論としては「カナダに住んでみて驚いた。日本人は知るべきことを知らされていないし、国外のことも知らなさすぎる」ということでした。

もちろんカナダも、お店でもの買うときの対応がでたらめだ、とか、役所の窓口の対応が雑で横柄で不親切でちょっとした手続き書類を提出するのにも、何度もブチ切れさせられる、とか、いろいろ不満はあるそうです。

そういう話を聞くと、総じて日本は清潔で、暮らしやすい国だと思います。「国だった」になってしまう気配もありますが。