時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

えー、ニュースショーの演出された映像を政治家も役人も信じてるの?

 深夜の歌舞伎町やらで騒いでいる若者を、顔にぼかしかけたり声を替えたりして「感染したらしたときだと思ってるし、自己責任っしょ」「ここにきたらみんないるし楽しい」みたいなことを言って、路上でしゃがんで缶チューハイ飲んで騒いでいるのを映して「もう、世の中の若者ってみんなこんなんですよ。この国は大丈夫なんでしょうか!」っていう演出された映像をよく見るけど、それはすべての若者の中の一部。たとえば私の時代、40人学級に3人くらいは不良がいたけど、残りの37人は地味な普通の人だった。

全員がな~んも考えず、危機感も責任感もなく、人の迷惑顧みず、で、そんなだから接種率が低い、のではなくて、討ちたくても順番回ってきてないだけ。だから接種できるよってなったら行列するわ。

 でも、知事さん、噂によると10億の予算使って、若者へのワクチンキャンペーンをしようとしてるとか。知事さんは、そうこうしているうちに、若者にも順番が回ってきたら、普通にワクチン打ちにくるだろうことを予測して「若者がワクチンを打つ気になったのは、私のキャンペーンのお手柄よ!」っていいってやろうともくろんでたのかな。だとしたら渋谷区のおかげで目論見が外れてしまったね。

 

 話は変わるけど、「秘密のケンミンショー」って番組で、「秘密の大阪」っていうコーナーがちょくちょくあって、ちょけたおっちゃんやおばはんが出てきて、サービス精神満載でおもろいことをいうのだが、東京で、名古屋で、あれが大阪人のスタンダードだと思われているのを知って驚いた経験がある。東京では、知人のお姉さんにいきなりエイや!と斬りかかられたので、「あぁ、あれか…」と思いながら、「うぎゃー」と倒れて見せたら、「やっぱりやるんだ…」と目を真ん丸にされたことがあって「何を期待されてるのかわかってるからやっただけやで、大阪人全員がこんなことするわけちゃうで」と真顔で説明をしたりした。

 もちろん、そういう人がいないわけではありません。います。確実にいます。でも全員ではありません。テレビは、新世界やら天六の商店街やら、そんな人の割合が多そうなところで、のってくれそうな人にカメラを向けてるんやと思います。

 

 結局、報道だなんだいってても「若者が危機感なくてワクチンも打とうとしない、自分たちは重症化しないと思ってる。そういう映像をとってこい!」なんてことでやってるんでしょうね。その方が、井戸端会議が盛り上がる、盛り上がれば儲かる、ってわけでしょう。

 文字喧嘩の戦場になってしまったtwitterでは、たとえば缶コーヒーを上から見て「丸いに決まってる」という人と、真横から見て「長方形だ!バカが!」といってる人が、カーっと興奮しながら、突き指するくらいの勢いでスマホの画面つついてるんじゃないかと思ってしまう。

 どういう情報を手に入れて、どう解釈するのか。なかなか難しい世の中になってきている。