時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

続・不思議な話

 霊感の強い知人の先輩という方が、さらに輪をかけて霊感が強いんだそうで。

知人がある日、先輩に自宅に招かれましたが、その前に長いお付き合いの友人のお見舞いにいったんだそうです。その友人は、長く患っていて、終末期に差し掛かっていましたが、お見舞いに行くと、もはや臨死期の様相で呼びかけにも返事がなく、ご家族も不安な様子の中、つい長居してしまい、結局先輩の家に着いたのは約束の時間をかなりオーバーしてしまったそうです。

 ようやく先輩の家に到着し、出迎えてくれた先輩に遅くなった詫びを告げようとすると、「あ、あなたね、今すぐ〇〇〇さんの家に電話しなさい。お礼をいいたいそうだから」といったそうです。〇〇〇さんというのは、先輩の家に来る前にお見舞いに行った友人のことです。電話をしたら家族の方が出て、〇〇〇さんが、たった今、息を引き取ったのだといわれたそうです。でも、その先輩は、〇〇〇さんのことを知りません。知人の友人であって、先輩とは縁がない人です。家を訪ねる前に、〇〇〇さんに見舞いに寄ることも伝えていません。先輩が、〇〇〇さんのことを知る由はなかったはずです。

 先輩に聞くと、知人が家を訪れる直前に、〇〇〇さんという方が、知人にお礼を言いに来た、というのです。だから、あなたが来たらすぐに連絡するようにいおうと思って待っていた、と。

 不思議ですね、としかいいようがない話なんですが、こういうことは、あると信じればあるんだろうし、ないと笑い飛ばせばそれまでなんだろうし、聞いた人が主観で判断するしかないことなのだろうと思いますが・・・。しかし、霊感が強いっていうのも、知らなくていいことを知る羽目になったりして、それなりに大変なんじゃないかと、ちょっと気の毒に思ったりもします。