時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

500円のヘッドホンの接触不良を歯磨き粉で修復した話

 いつもたいへんお世話になっている某100均で、ヘッドホンを500円で買ってみた。以前300円で買ったイヤホンが思いのほか良かったので、今回も大丈夫じゃないかと思ったのである。なんでヘッドホンがいるのかというと、お茶とおやつをいただきながらタブレットTverGyaO!の動画を見るときに、イヤホンだと、たとえばピーナッツをかじる音とかが耳の中に響いて邪魔になるのである。ヘッドホンだとそれがないので、おやつを口にしながらだらだらと動画を楽しむために買ってみた。

 で、さっそくにヘッドホンで動画を見ようとしたのだが。

音が出なかった。ジャージャーと雑音だけがしている。

???となって、イヤホンジャックへのプラグの挿入が甘かったのかと入れなおして見たら、雑音の向こうからかすかに音が聞こえる。イヤホンジャックの中でプラグを回してみたところ、ジャージャーいう雑音の中、音が右に行ったり左に行ったり、突然大きく聞こえたりとやんちゃな聞こえ方をする。いきなり断線?これははずれを引いてしまったようだ。

が、パッケージもレシートも捨ててしまったし、もうガチャガチャではずれを引いたと思って、あきらめようと考えた。腹立つけど、これも100均の楽しみのひとつだと気持ちをなだめた。

 が、やはりあきらめきれないので、「ヘッドホン」「断線」とかで修理方法を検索してみたが、半田ごてを使う方法とかが紹介されていて面倒くさい。100均で500円のヘッドホンの修理のために半田ごてまで買うのはネタにするにも手が込みすぎだ。

 で、まじまじとプラグを見ていて、どうも汚れてるような気がしてきて、布でプラグを拭いたり、食器洗い洗剤で洗ってみたりした。そうすると、最初よりは幾分ましになった気がする。

プラグの汚れによる接触不良なのか。

金属についた汚れに対して、拭く、洗う、の次は磨く、かな。

金属を磨くのに使えるもっとも手軽な家庭用品といえば歯磨き粉である。歯磨き粉には研磨剤が入っている。ママチャリのバンドブレーキがキーキー鳴くときも、バンドとドラムの間に歯磨き粉をつけて対処したことがある。それを思い出してヘッドホンのプラグを歯磨き粉で磨いてみた。プラグにほんの少し歯磨き粉をつけて、くりくりくりっと指で磨いて、ティッシュでぬぐう。

 そうしておいて、イヤホンジャックにプラグを差し込んで、音を出す。う~ん。まったく雑音がしなくなった。イヤホンジャックの中でプラグをぐりぐり回しても、音があっちにいったりこっちにいったりしない。

どうやら原因は断線ではなくプラグの汚れで、歯磨き粉で磨いたら直った、ということらしい。不良品にあたったのか。そもそもそういう作りなのか知らないが。

この「やられ感」は、昔2穴パンチを買って使用一回目でハンドルが折れて、「この穴、一個50円やで」と泣いた記憶があるがそれ以来かもしれない。

300円イヤホンがいい出来だっただけに、ちょっと残念な気がした。

その後も雑音や音の途切れもなく聞けているが、音質も300円イヤホンと比べて劣っている。全体に、音がこもって聞こえる。300円イヤホンと聞き比べたらその差は明らかだった。

 とはいえピーナッツかじりながら動画を見てもポリポリいう音が耳に響かない、という当初の目標は達成できた。まぁ、500円やけからね。耳が当たるところのクッションは柔らかくていい感じ。そこに注力した商品ってことやね。おやつ食べながらだらだらとネットの動画を見るときには使えるでしょう。