時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

映画 「THE QUAKE」2018 ノルウェイ

 なんやこの愚図いオヤジは…。

 

前作があって、それは津波を題材にした映画だったそうだ。主人公は地質学者で、前作で救えなかった人々への自責の念から、家族とも離れて、ひとり現地で研究を続けている、という設定だ。

 そもそも、ノルウェイの街並みや風景、生活様式なんかを観たくて選んだ映画だし、地震をテーマにした災害パニック映画なので、単純にハラハラできる娯楽作だと思っていたが。

 実際に娯楽作品なんだけど、この「自責の念」にさいなまれている主人公が、だからなんだが、やたらといじいじうじうじしてこちらはひたすらイライラする。

 観ながら数回、声に出して「うっとうしいねん」「しゃきっとせえや!」とか言ってしまった。

 そもそも、たかが地質学者が、津波で失った多くの人の命、に責任感じるような値打ちないっちゅうねん。結局、うじうじいじいじして肝心な時に決断できず、関係機関への訴え方も中途半端で、何の役にも立たない。

 自分に何ができると思ってるのか知らんけど、せっかく地震を予見したのなら、関係機関に警告を出して、鼻で笑って無視されたのなら、あとはそいつらの責任だと、せめて家族だけでも守ったれよ、と思う。

 話の展開も遅くて、ハリウッドならここまで来るのに20分やな、と思う展開まで1時間近くかかったんじゃないか。地震の映画だとわかってみている限り、そのあたりの展開が読めるんだからさっさと話を進めろよ、とこれもイラついた。

 このうじうじオヤジを取り巻く女性陣がしっかりしているだけに、このうじうじオヤジの罪がより深く感じられる。

 そんな感じ方をした人はどのくらいいるのかなぁ。

 CGを使ったビルの崩壊シーンなどは見ごたえがあったので、そこにお金かけ過ぎたのかな。