時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

住んでる街の観光土産を買ってみた。大阪府堺市。

 日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳が2019年に世界文化遺産に登録されて以来、観光にも力を入れている堺市である。ゆかりのある歴史上の人物といえば、昔の大河ドラマ黄金の日日」の主人公であるルソン助左衛門、千利休。大正・昭和期に入れば歌人与謝野晶子が有名である。室町から安土桃山時代にかけて、貿易で栄え、東洋のベニスと呼ばれ、戦国の最中、商人中心の自治都市として栄えた。

 資料的にいうと、みたいなことである。

 住んでいると、「あ、そうですか」という感じ。
千利休の屋敷跡とか、与謝野晶子の歌碑だとか、ルソン助左衛門の銅像、とかはあるが、どれもひっそりとあり、知ってなければわからない、という地味さである。

 最大級の遺産である仁徳天皇陵も、中に入れるわけではなく、上空からその形を見ることもできず、宮内庁の管理の元、正面の拝所までいって手を合わせる程度である。
拝所までいっても、見えるのは堀の向こうにあるうっそうとした森だけで、全容は、教科書で見ただけだから、他府県の方と変わらない。
 御陵にほど近いところにある堺市役所の最上階に展望スペースがあるが、そこからでも前方後円墳の形をを見ることはできない。
 2023年5月の終わりごろから、御陵の向かい側の大仙公園から気球をあげて、上空から見るツアーが計画されていたが、延期になっているようだ。

 そんな堺市であるが、先日、市立図書館に行った際に、堺の土産物一覧のパンフレットがあったので、ながめていたら、「堺」と背中に書いたTシャツが売られている。書道家 永田峰亭先生の書だという。この文字がついた自転車の前かごカバーをたまに見かけるが、達筆なので読めず、ずっと「七男」だと思って、どういう意味なんだろうかと不思議だったのだが。

「七男」ではなく「堺」だったのだ。そう知ってしまえば、「堺」にしか見えないのだが。



 そこで、さっそく、南海電鉄堺東駅までチャリ散歩がてら行って、観光案内所で購入した。生地もしっかりしていて、記念品&実用品として、1500円は悪くない。
 案内所では、ついでに、いろいろな観光ガイドをもらってきた。紹介されている観光スポットは、チャリ散歩がてら立ち寄ったことのある場所も多いが、まだまだ知らない場所もある、特に寺社に関してはまったく興味がないのだが、観光ガイドで由緒など読んでいると興味がわく。行くかどうかはわからないけど、アテのないチャリ散歩にちょっとしたアテをつけてみるのもモチベーションにつながる。



 また堺市は、映画やテレビのロケの誘致にも力をいれているようで、それらを紹介するガイドブックもあった。けっこういろいろな映画に協力していているようだ。
 遠くにいきたい、ばかりではなく、足元を見直してみるのも、新しい旅との出会いにつながっていく。なんせ安上りだし。