「国岡」とセットでレンタル。こちらは、「劇映画」である。が、やはり役者さんの演技が自然で演技しているんだか素なんだかわからない妙なリアリティがある。
主人公の2名は女子高生殺し屋だが、高校を卒業するにあたり、社会人基礎力を身につけるために、2人でアパートを借りて自立し、堅気のアルバイトをしろと上司に言われる。その「社会に適応しようとする姿」がゆるーいコメディとして描かれるのと同時に、殺し屋としてのキレのあるアクションシーンがふんだんに盛り込まれる。
女性のハードアクションといえば、韓国映画の「悪女」「魔女」が秀逸だったが、この映画のアクションシーンは、それらに匹敵する出来だった。主役の2人は、実は全く知らない役者さんだったが、アクションがしっかりできて、かっこよいのだ。特に、まひろ役の伊澤彩織さんはスタントパフォーマーということで、「キングダム」や「るろうに剣心」にもスタントダブルとして参加しているそうだ。
この手のアクション映画をもっと観てみたい。が、全国ロードショーを目指して、著名な俳優を使ったり、シナリオに恋愛要素を入れてみたり、金かけたわりに陳腐なスペクタクルシーンとか入れてしまうと、たぶんがっかりすることになると思うので、余計なものは削ぎ落して、ちょっと前のタイのムエタイ映画のような徹底的な肉弾戦を見せてほしい。