時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

2022夏 二色の浜までチャリ散歩

 7月も31日になり、気温は35度を超える猛暑日である。

やめとけばいいのに、チャリで二色の浜まで散歩にでる。散歩といっても片道25キロである。炎天下の中、夏には一度は海を見に行く、というノルマのために海へ行く。

 途中岸和田城に寄る。岸和田の市役所の近くでは、広い道を一本入ったところの紀州街道を走る。紀州街道もこのあたりは城下町の名残があり、観光客用の案内看板も出ていて、よそ行きに整備されている。建ち並ぶ古い日本家屋の低い軒先に風鈴がぶらさがり、涼し気な音を立てている。

 この風鈴、何件もの家がそれぞれぶら下げているので、観光客を意識した演出だろうと思われる。

 それにしても水を撒くとか、日陰を作る、風通しを良くするという、考えやすい直接的な方法ではなく、かすかな鈴の音によって、涼を感じる、という感性は日本人独自の情緒だろう。

 さて、風にそよぐ風鈴の音色で涼を感じることができるのは、気温何度までなんだろうか。

 

 そして海である。コロナ前に、りんくう公園まで行った際には、帰りに熱中症症状が出て転倒・負傷したので、今回は手前の二色の浜にしたのだが、夏休みに入った土曜の午後というのに、ビーチに人はまばら。夏らしいBGMもなく、海の家もなく、まるでシーズンオフ。夏休みが終わって海水浴場としての設備も撤去された9月半ばのビーチのようだった。ビーチを眺めながら、ぬるくなったアイソトニックで水分とミネラルを補充する。水際に行くほどの元気もなく、ビーチを後にする。

 夏休みとも思えない静かなビーチには、大学生くらいのお兄ちゃんのみのグループが、海中に響き渡る歓声をあげながらボール遊びをしていた。夏のビーチの定番の行動なのに、やたら浮いているのが痛々しい。

 

 そういえば、途中に通り過ぎた岸和田市民プールも、子どもの歓声はあがっていたものの、人は少なかった。

 猛暑日への警戒か、コロナ感染への警戒か。

 そんなときにチャリ散歩に興じているのもどうよ、と思うのだが、夏はこどもだけではなく、中高年にとっても短いのだ。夏を楽しもう!

 

 で、炎天下、いよいよ楽しむどころではなくなってきた中高年は、帰り道のスーパー銭湯に避難。水風呂に浸かって身体を冷やし、エクストラコールドなる、いわゆる「キンキンに冷えたビール」で熱中症の症状への対処をする。

 海がー、自転車がー、とかいいながら、本当はキンキンに冷えたビールを最大限に楽しむための炎天下サイクリングなんかい!といわれても仕方ないが、まぁ、実際、そんな感じでもある。

 

 夏のビールはうまい!