時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

映画 前科者 で、役者さんの名演技を堪能

 原作を「LINEまんが」で読んでいて、面白いな、と思っていたらWOWOWで連続ドラマになっていて、それをアマプラで見た。そしたら今年の2月頃だったか、映画になって、観てみたい、と思っていたら案外早く劇場から消えてしまった。暗いし地味なお話だからしょうがないか、見そびれたなぁ、と残念に思っていた。

 で、最近気づいたのだが、いつからか知らないがアマプラに入っていた。サムネ見て、連続ドラマの方だと思っていた。よく見たら映画版だった。まだレンタルになってないと思うけど。

 主演は有村架純。かかわる前科者が殺人犯ということと、主人公の阿川佳代がなぜ保護司になったにか、というエピソードが織り交ぜられた分、ほどよく映画らしいシーンや筋運びになっていてた。

 

 個人的には、有村架純さんが、テレビ版では「こういう役にもチャレンジします。役の幅を広げます」的な印象も多少感じたが、映画版では堂々と地味でまじめでちょいブスな役を身につけていたと思う。それよりも、テレビ版に引き続いてヤンキーあがりの前科者を演じた石橋静河さんが、テレビ版よりは板についていて、役者さんって上手くなっていくんだなぁ、と感心した。石橋さんは、テレビ版では、みえみえの金髪かつらと、いかにもなヤンキー口調が「一所懸命チャレンジしてみました」感満載で、実際はご本人にはこの要素がゼロなんだろうな、と逆に思えていたのだが。

 脇役も達者な人ばかりで、それぞれが大した動きもしないし、大げさなセリフもないのに、役どころとキャラを体現していて、演技って、感性とか気持ちでやってるように見えて、すごい技術がその土台にはあるんだろうなと思う。

 そして、やっぱりあんたかリリー・フランキー。どの映画見ても出てくるな、このおっさんは。

 それと詐欺師の正名僕蔵、何もせず帰ってえらい。磯村勇斗、あれ…?森田剛、さすが。

 DVDレンタルは8月3日からだそうだ。