時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

春なのに…

 通勤用のママチャリだが、ゆーっくりと空気が抜けていく。虫ゴムが痛んでいるのかと思ったがそうではない。スローパンクというやつだ。チューブに極小さい穴が開いているのか、もう劣化がひどくてどうしてもだめなのか。パンク修理しまくったチューブなんでそろそろ変え時かもな。そう思って、自分で変えられるようにO型ではなくI型のチューブを買ってある。これだと後輪を外さなくてもチューブ交換ができる。

 でパンク修理の手順でチューブを外してみたら、なるほど、小さい小さい穴というか亀裂があって、水につけると小さい泡がポツンポツンと遠慮がちに出てくる。これかぁ、と思ってタイヤの方を見たら、小さい金属片が刺さっていた。これだ。

 久しぶりで、かなりもたついたが、約1時間で修理完了。その後、要介護犬の入浴介助。

 午前中に一度に用事を済ませたが、そういう気分になったのも、今日が最高気温19度の暖かさだからだ。いきなり春が近づいてきた。

 なのに。プーチンだ。あの顔をテレビで見るだけでむかついてくる。たとえ戦争をするにしても、せめて納得のいく理由を述べろ。その程度の気遣いはしろ、頭を使え。あのでたらめな嘘はなんだ。一国の長がいうこととは思えない。やくざみたいだといったらやくざに失礼だろう。なんだかご近所迷惑な騒音おばさんとかゴミ屋敷じいさんの言い分みたいな、屁理屈と自己都合にまみれて、憐れを感じる。それで世間に通用すると思ってるのか?昔、オーム真理教が怪しいとマスコミが連日のように広報の幹部をスタジオに呼んで、あーだこーだやっていたが、オーム側の広報の詭弁に辟易して、彼の姓をもじって、ああいえば上祐なんて戯言も流行ったが、なるほど、オームもそういえばロシアに軍事訓練に行ったりしていたような。で、自己都合にまみれたでたらめな屁理屈は、やはり全部嘘だった。テレビを見ていた普通の人たちが感じたことが、やはり正しかったのだ。

 今回もそうなのだろう。テレビニュースを見ているだけの一般人と違い、欧米諸国は、独自の諜報システムを使って、正確な情報を得ているはずだ。だから喧嘩両成敗のような反応にならず、世界中がロシアに制裁を加えている。金融や流通をストップさせる。いわば兵糧攻めだ。

 この先、どういう展開になるのかはわからないが、自国の利を求める手段として暴力を選択したロシアの政治は、相応の報いを受けなければならないだろう。

 などと政治を語るつもりではなく、言いたかったのは、暖かい春の日よりなのに、コロナだけでも鬱陶しかったのに、ロシアの戦争でさらに気分が鬱々になってしまっている、ということだ。春なのに…。パンク修理して、犬の入浴介助して、さぁ、快晴で暖かい春の午後、何しようかなと、気分いいはずなのに。海の向こうの頭の頭が狂った政治家のせいで気分がいちいち鬱陶しいのだ。

 この先は、たぶん気分が鬱陶しいだけではすまず、輸出入のバランスの乱れはそのうちこちらの生活にも影響を及ぼすのだろう。

 

 ちなみにハリウッド映画って、こういう時にカウボーイのような、わりと単純に勧善懲悪なヒーローが現れてスカッとさせてなんぼ、やったと思うけど。

 現実は、映画のようにはいかないか。かといって、時代劇のクソ悪みたいなのは、リアルに存在してのさばってるけど、長七郎や金さんや暴れる将軍や仕事人みたいな「ええもん」はいないのが現実、ってのも寂しいものだ。