時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

「私をスキーに連れてって」その原題はなんと

 映画「私をスキーに連れてって」は1987年の作品。バブルの時代。「サラダ記念日」「ノルウェイの森」がベストセラー。そんな中、この映画は、ラブコメ映画でありながら、当時の若者のスキー遊びのマニュアルだった。登場人物たちの生活は、冷静に考えれば、手が届かないのだけど、遊べ、遊べ、金使え、というバブルムードの中、もうちょっと頑張れば俺だって、と思えたか、猫も杓子もスキーにいった。夜を徹してバスに揺られ、リフト待ちはディズニーランド並み。ゲレ食は常に満員。しかも初心者なら、リフトでてっぺんまで行ってしまえば、ボーゲンで急斜面にびびりながら、尻もちつきながら、時間かけて降りてくるので、リフト券1日分買っても乗れるのは数回。それでも頭の中にユーミンの曲を鳴り響かせながら、おいらはスキーに行っていた。

 その青春のバイブルのような映画の、元のタイトルを、脚本を書いた一色伸幸さんがtwitterに書いておられた。

 こんな感じだったそうだ。

 

私をスキーに連れてって」←「万座の恋の物語」

「彼女が水着に着替えたら」←「潜らん哉」

波の数だけ抱きしめて」←「ラジヲ曼荼羅

 

 どういういきさつで、どういう変遷でタイトルが変わっていったのかはわからないが、良かったねぇ、いいタイトルになって。タイトルを替えた人、グッジョブ!

 

 私の友人はこの映画のビデオを擦り切れるほど見て、オフィスのシーンで画面の上に撮影で使う集音マイクが映りこんでいるのを見つけたりした。

 

 それにしても、今のコロナ禍での閉そく感を思うと、なんという夢と希望のあった時代だったのだろうか。もちろん当時から「バブル」っていわれていて、あぶくだとわかってはいたはずなのだが。