時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

大阪の家には必ずたこ焼き器がある。

 まぁ、確かにある。うちにもあるし、実家にもある。だからといって、しょっちゅうたこ焼きを焼いて食べているかと言えば、そうでもない。と思う。ではなんであるんだろうか。自分なりに考えてみた。

 たこ焼きを一番食べたがるのは、小学生だ。お祭りの屋台とかで見かけて親にねだる。で、親は渋る。見るもの見るもの欲しがるし、切りがないから。でもたこ焼きくらい食べさせてやろうか、と思うのだが、そういうところのたこ焼きは、やはり高い気がする。そこで、そんなん家で作ったるわ、となる。家やったら、もっと大きいタコ入れたるし、紅ショウガも天かすもいれて、もっとおいしいのんできるで。あとはソースとマヨネーズと青のりがあったらええねん。

 ということでタコ焼き器を買うのではないだろうか。実はうちではそうでした。

 けど家で焼くのはたこ焼きよりはお好み焼き。お好み焼きはごはんになるけどたこ焼きはおやつかなぁ。あと、一度東京で「大阪の人ってしょっちゅう串カツ食べてるの?」と聞かれるくらい、串カツが大阪名物みたいになってるけど、あれは新世界のジャンジャン横丁という、労務者の町で、安くて、腹いっぱいになって、酔っぱらえる、という串カツ屋が2件並んでいて、それは知る人ぞ知るという店だったのだが、それがなぜかいつのまにか、メジャーになってしまったのだ。昔、あの辺りが再開発されて、ショッピングビルみたいなのが建って、ビルの中を走り抜けるジェットコースターが売りになってた時期があったから、その頃なのかなぁ。レトロブームみたいなのもあったし。でも、そのビルもすぐにつぶれて今はもうないけど。

だとしたら、串カツが名物としてプロデュースされた歴史は浅い。大阪人が串カツが好きでしょっちゅう家でも串カツ食ってるってことは、ないと思うなぁ。うちだけかもしれんけど。