時速20キロの風

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死刑廃止を今こそ考えようなんて

 なんてことが新聞の社説に書いてあって、世界ではー、とか、冤罪がー、とか、人権がー、とか書いてあるのだが、そこで責めても世間の人の心は動かないだろう。死刑廃止論者が気づかないのは、世間の人にとって、日本の刑罰が緩すぎるってことだ。人を殺して懲役15年。法律が出来た明治時代は平均寿命が50年くらいだったようだが、50年の中の15年は「長い」。でも人生100人時代の15年は短い。人を殺したら最低でも25年。もっと残酷なことをしたら、死刑はないが終身刑。死ぬまで独房に入ってろ。それくらいのバーターがあれば、世論も納得して、死刑廃止を考えてもいいと思うかもしれない。だが、明治に出来た時代に合わない法律のままで、死刑だけ廃止したら、殺したもん勝ちやで。

 死刑の是非だけをいうのではなく、刑罰全体を他国と比較して見直していけばどうか。

それと、死刑の是非の議論をイデオロギー闘争の道具にしてはいけない。