時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

ロンドンのジンと、ジャマイカのラム酒と、ポーランドのズブロッカ

 春のような陽気に誘われて久しぶりに自転車で散歩に出た。

ちょっと遠くの、種類の多い酒屋を目指すことにした。距離的にも散歩にはちょうどいい。

その店で珍しいお酒を見つけた。ジャマイカ産のラム酒ポーランド産のウォッカであるズブロッカだ。家にはロンドンのドライジンがある。加えてテキーラも買えば世界の4大スピリッツがそろうのだが、テキーラはまた今度。ラム酒はアプルトンのホワイトラム。どれも1000円前後でリーズナブルだ。

 3つの瓶を並べてみる。どの国も行ったことはない。が、もっともなじみがあるのはジャマイカかもしれない。暑いし、海だし、レゲエのリズムは心地いい。ポーランドはなじみが薄い。寒くて、近隣の国に蹂躙されたつらい歴史のイメージがある。

 で、呑んでみたが、もっともびっくりしたのがズブロッカだった。ネットで調べると、「桜餅の匂いがする」と書かれている。そういわれてもピンと来なかったのだが、グラスに注いで香りを確かめたら桜餅以外の何物でもない。なんじゃこりゃ、である。氷を入れて口に含めばさらに桜餅である。上品な甘い香りをすっかり気に入ってしまった。現地ポーランドではリンゴジュースで割って飲むのが人気らしく、シャルロッカと呼ばれている。ためしにやってみたが、なかなかに美味い。この出会いはちょっとうれしい。

 ラム酒の方は、サトウキビが原料ということでやはり甘いのだが、ラムもたくさんのカクテルレシピがあって楽しみが増える。モヒートやダイキリが有名だが、ホットミルクやらバターやら、なんでもありの感がある。フローズンダイキリに酔いしれてヘミングウェイにかぶれた長い髪の女を捜し歩けば、ヨコハマ・ホンキ―トンク・ブルースだ。

 冷蔵庫にはライムジュース、リンゴジュースは必須になった。まだまだ試していないカクテルも多い。楽しみができた。