時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

コロナで多忙…

 真冬の12月頃はどうだろうね。このまま納まってくれればいいけどね。といっていたのは10月頃かな。ここにきて感染者数は大幅に増加。っていうけど、感染者数を比較している月と今と、検査の分母はどうなの?違いはないの?実数じゃなく、人口10万人当たり、とか、ベースをそろえて比較しないと「数字のトリック」みたいにならないか?

 マスコミさんは、その方が商売になると思って、「こりゃたいへんだ」と世間が思うだろうと思う数字を出して、それに同調するコメント屋を呼んで叫ばせて、どーすんだ、どーすんだ、おかしーじゃないかー!と正義ぶって詰問して、結局は与党政治家の発言の逆張りしていれば「世間は喜んでチャンネルを合わせる」と思っている。それが彼らのビジネスモデルで、それをいうと、第2次大戦の前に政治や軍部に迎合してバカな戦争を推し進める一翼を担ってしまった苦い経験から~、というけど、政策を多視点で分析し、是々非々で批評をするならともかく、「イエスマン」から「何でも反対屋」になっただけなら本当に頭が悪いと思う。

 

 大昔の話だが、「あこがれのテレビ局」でバイトしていた友人が、上層部は有名人や金持ちの二世とかのコネ入社ばかりで、実際に現場にいるのは下請けだけ。コネ入社組のえらいさんは有名芸能人とかにまとわりついてチャラチャラしているだけだ。といって嘆いて見せた。

 こちらからすると、東京の大手のテレビ局にバイトでもぐりこんで、なんとかそれを足がかりにあこがれだった職業に、と夢ににじり寄ろうとしていた友人にうらやましさを感じていただけに、世の中そんなものなのかな、と気の毒に思ったりした。

 その友人に誘われて、深夜にテレビ局にもぐりこんで、局内をうろついた記憶がある。彼は夜の11時台にやっていたスポーツ系の報道番組のバイトだったので、入館証でも持っていたのかもしれないが、私はどうやって入れたんだろう。覚えてないのだが、知らん顔して「おはようございます」とかいいながら彼の後ろに付いて行ったんだと思う。局内では、倉庫のようなところに、スタジオのセットがばらされて置いてあるのを見た記憶があるから、彼が仕事で出入りする場所を案内してくれたんだろう。

 しばらくこそこそうろついて、仮眠室のようなところにいった。広い部屋に金属製の簡易ベッドがたくさんあって、2段ベッドになってた気もするが、それぞれに番号がついていた。彼に言わせると、深夜勤務のスタッフが仮眠するところらしく、予約してベッドの番号をもらうのだが、誰も来ないから大丈夫というので、その中のひとつにもぐりこんだんだ。ところが夜中に誰か来て、自分のベッドだというので「あ、間違いました」とかいって逃げた覚えがある。

 今はもっとセキュリティが厳しくなっているのだろうけど。

 話がそれまくっているが、コロナで忙しいのだ。何が忙しいかというと、コロナが感染者急増で人が集まったり移動したりが自粛気味になってくると、とたんに商売に支障が起こるので、その対応で忙しいのだ。通常の業務にのっかってきて、かつ早期に確実に処理しないとトラブルの元になるから、コロナ優先で、その結果、通常業務に支障がでてくるから、その処理で、としっちゃかめっちゃかになる。けど、それをやっても儲かるわけではない。返金だのなんだの、儲からないことを必死にやっているのだ。

 コロナについては世間も一度経験しているので、致死率100%の殺人ウィルスのような反応をする人もおらず、「昨今のコロナの事情で」といえばそれ以上の説明もいらないので春先よりは楽ではある。パニックになってるような人はいない。それなりに知識の補充もできたのだと思う。

 専門家の発言に対する反応も多少は賢くなれたかもしれない。感染の専門家や救急医療の専門家は、専門家なんだから、専門領域しかしらないし、偏りがあるのは当然なので「ある視点」にすぎないのだから、そう思って聞いてあげないといけない。

 感染をゼロに!をテーマにすれば、この冬、風邪気味で熱があるんです、鼻水出てます、くしゃみでます、っていう人を一人も出さない、というミッションにして、だれひとり、3か月間家から一歩も出るな、買い物にも行くな、配達もだめだ、人と会うな、しゃべるな、家を出たら殺す、と厳命すればいいことで、おかげで風邪ひく人間はゼロだったけど、なぜか全員餓死してしまった。バカじゃないのか、ここまでして風邪の感染をとめてやったのに。恩知らずな国民どもめ、ってなってしまう。ここいらのバランスに正解はない。誰かが失敗のリスクを負って決めなければならないことだ。その場合、リスクを負わない立場の者は、どうふるまうのか。リスクを負いながら意思決定する側に、どういう情報提供をするのか、どういう助言ができるのか。そのための議論を国会に求めているのだが、見守る国民の方も、声が大きい人ほど、右だ、左だ、でけなし合いを続けている。

 専門家の中でも、専門領域の知識や経験に加えて政治的なスタンスが左右明確な人の発言は、その政治的なスタンスに近い人と遠い人の間で批判合戦になりもする。その辺、看板や名刺に書いてあるわけではないので、バックボーンを知らないと、我々は、その人の政治的な好みでバイアスがかかった情報を鵜呑みにしてしまうことになる。

 

 結局は自分で情報を集めて、自分で考えないといけないってことなのだが。

クリスマスから年末年始、街の風景がどうなるのか。御堂筋は例年通り、美しくライトアップされている。空気を忖度して意味のない自粛をしないのはいいと思うが、そんな電球に使う金があるんやったら、わしらにカネ回せ、って思う人もいると思う。難題であることに変わりはない。