時速20キロの風

日々雑感・自転車散歩・読書・映画・変わったところで居合術など。

自転車散歩 なぎさ公園からの汐見公園 泉大津

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 何事もなく8月も終わる。夏の定番として今年も8月の夏の海を見ておきたいのだが、車を使った遠出ははばかられる空気があり、かといってチャリで二色の浜やりんくうまで行くと、また熱中症になるのも面倒なので、その手前の泉大津あたりで海が見える公園はないか、と探したら、あった。

 ひとつはなぎさ公園、そこからほど近いところにあるのが汐見公園。距離的にもチャリ散歩の圏内だ。まずは行ってみることにした。

 黒鳥山を下って、和泉府中から泉大津の港の方まで。特別面白みもない車通りの多い道路をまっすぐに走ってなぎさ公園に着く。レンガ風のタイルが敷き詰められた広場で、釣りをやってる人が多い。地元の公園の池でも朝早くから釣りをしている人がいるので、このシチュエーションなら、そりゃあ釣りもするだろうな、と思って、あとで調べたら大阪でも有数の釣りスポットらしい。

 釣りは小学生の時に流行って、安い釣竿を買ってもらってうどんをちぎったのを餌に近所の池で鮒を釣ったりしたくらいでその後はまったく縁がない。

 しばらくうろうろして次の目的地、汐見公園に向かおうと公園を後にしたが、公園のそばのきららセンタービルの日陰に気持ちいい風が吹いていて、しばらくたたずんていたら汗が引いた。

何のビルなのかと思って正面玄関にいくと、ロビーになっているのか、ガラスのドアの向こうに長椅子がならんでいて、そこに何人かじいさんが座っている。土曜日だが何か業務がなされているのか、単に涼みに来ているだけなのか。風情を観察して後者だろうとは思った。中にはいって椅子に座って涼みたい誘惑に駆られたが、じいさんと目が合ってしまったのでやめにした。冷房よりも心地いい風が日陰に吹いている。

 

 なぎさ公園を後にして、汐見公園へ。それほど離れていない。汐見公園は半分が多目的広場で、もう半分が緑地になっている。緑地の真ん中に丘が作られていて、そのてっぺんにツタが絡まったドームがある。このツタのからまり具合がジブリの映画のようだといわれたりしているらしい。

たしかにそんな感じもする。ラピュタ巨神兵の頭みたいだ。

 猛暑の盛りだが、ドームの中は日陰になっていて、涼しい海風が吹き抜けるので心地良い。目の前は大阪湾で、正面に淡路島が見える。たまに散策中の人が通りかかるが、猛暑の中ここにとどまる人はいない。遠くに船影が見える。海といっても湾なので、波はない。波の音も、潮のにおいも感じられない。コンクリートに囲まれた静かな海だ。そうこうしているうちに、釣り家族がやってきたのを機に、汐見公園を後にする。

 帰りがけ、太平の湯の忠岡店があったので寄っていくことにした。太平の湯は大国町の店をよく利用しているが、忠岡店ははじめてである。大国町が800円くらいなので、ここもそうかと思っていたら600円だったので、ちょっと得した気分になった。施設の規模は大国町の方がちょっと大きいかも。

 強い日差しの中の露天風呂を楽しんで、水風呂で身体を冷やして、また露天で日差しを浴びて、入浴後はちょっと迷ったが、生ビールを頼んでみた。シャリっとした感触が残るエキストラコールドの生ビールは冷たくてうまい。たまたまくじ引きがついていて、枝豆がもらえた。

 さて、ここからまた炎天下をチャリで1時間ばかり走らないといけない。温泉とビールでさっぱりした後だけにちょっともったいない気もするが、道中の一休みはなかなかに贅沢な体験だった。